シリンドリカルレンズは一方向に対してのみ屈折力を持った、円筒(シリンダー)面で構成されたレンズです。 ファイバーレーザー加工機、LiDARセンサー、光通信など、幅広い分野で使用されています。
高精度でばらつきが少なく、量産性に優れたナルックス独自のガラスシリンドリカルレンズの製造方法を確立。
月産100万個を越える量産にも対応致します*。
耐熱性、耐環境性、耐光性に優れるガラス製のため、信頼性が求められる用途や、温度環境の厳しい用途にも最適です。
従来の製法では大量生産の難しかった非球面ガラスシリンドリカルレンズのほか、
メニスカスレンズ、クロスシリンドリカルレンズ、シリンドリカルレンズアレイも得意としております。
ご要望をお伺いし、案件ごとに最適化した設計提案を行う事もナルックスの特徴です。光学仕様やレンズ生産の制約だけでなく、お客様のモノづくりまで考慮した最適化提案を致します。お気軽にお問い合わせください。
*生産キャパシティは仕様に依存します。詳細はお問い合わせください。
仕様 | 範囲 | |
NA | <0.8 | |
焦点距離 EFL | >0.15 mm | |
材質 | 各種成形用ガラス (屈折率約1.5~1.8) | |
レンズ長さ | 1 ~ 20 mm | |
面形状 | 球面、非球面 | |
レンズ形状 | 平凸、平凹、両凸、両凹、メニスカス、クロスシリンドリカル、レンズアレイ | |
ARコート | 790 ~ 990 nm、UV帯 通信波長帯など |
ナルックスのシリンドリカルレンズは、ハイパワーレーザーダイオードのコリメートレンズ(FACおよびSAC)として10年以上の歴史があります。
ファイバーへの集光用途では非球面化による収差補正により、カップリングが効率改善。
レーザーダイオードバーの集光性能を大幅に改善するビームツイスターも非球面シリンドリカルレンズの一種です。
自動車の高度自動運転システムや産業機器の空間センサーとして使用されているLiDAR(Light Detection and Ranging)でもガラスシリンドリカルレンズが使用されています。投光系のビームコリメート、ライン状ビームの整形だけでなく、受光系で使用されるラインセンサのカバーガラスをシリンドリカルレンズアレイとすることで、感度向上に貢献します。
その他、光通信、医療、産業機器など信頼性、耐熱性、耐光性を求められる多くの用途に使用されています。